高齢になった知り合いの訃報連絡を受けたら葬儀に参列し、喪主や近親者にお悔やみの言葉をかけることは昔から大切なマナーとして習慣となっています。但し、こうした経験の少ない人だと静かな会場雰囲気の中で哀しんでいる喪主や近親者にかける適当な言葉が出てこないケースもあるようです。
しかしながら、参列する人も年配になれば何度も通夜や告別式に参列した経験があるはずなので、平素使い慣れないお悔やみの言葉でも落ち着いて話せるはずです。身近な存在の人を失って、落胆した心境の喪主や近親者に寄り添ってお悔みの言葉をかけられるでしょう。
しかも、平均寿命を超えて長生きできた人が亡くなったのであれば喪主や近親者も身近な者の死が悲しいことでも大往生だと割り切る気持ちも持ち合わせています。一方で、懇意にしていた友人で、まだ現役で元気一杯に活躍していた知り合いの急死のメール連絡等を受けた場合にはすぐに自宅へ弔問に馳せ参じたくなるでしょう。
こういうケースでは喪服でなくて構いません。ご家族が突然の死で心の整理もできずに最も嘆き悲しんでいる時ですから仕事中なら背広のままで、外出中だったら外出着のままで自宅へ弔問に出かけてもマナー違反などと口にする人は誰もいません。若い人の突然の訃報のメール連絡等を受けた場合にはご家族の気持ちを考えて葬儀の前でも駆け付けて挨拶抜きでも激励や励ましの言葉をかけてあげた方が良いでしょう。