お葬式に参列するときには、その場にふさわしい振る舞いをする必要があります。お葬式といっても宗教・宗派によってマナーが違います。日本で1番多いのが、仏教の教えに基づいて行う仏式のお葬式です。仏式の通夜や葬儀に参加したときに、参列者が必ずするのがお焼香です。大きな式場の場合は、祭壇の前に行って行なう「立礼焼香」が一般的です。立礼焼香ではお焼香台が祭壇の前に設置されているので、自分の順番が来たらお焼香台の前に行き、お焼香をします。
冠婚葬祭の中でも比較的礼式に重んじた心得が必要となるのが葬儀です。亡くなった方を葬ると言う意味でも、しめやかに執り行われるお葬式と言うのは、かなり緊張感を持って儀式に臨むと言う事も必要となります。その理由が、故人に対してもそうですが、亡くなった方の家族に対しての礼儀でもある訳です。親族としてでも、知人として弔問に訪れた場合は、必ず、その当家の家族に対して玄関先でお辞儀をして、仏壇の前に座る以前にも、故人を見守遺族の方々には一礼をするのがマナーです。
最近は、お香典を辞退する葬儀が増えてきました。いただけばお返しをしなければなりませんが、すべての人のところを回ってお礼とともにお返しを渡すのは不可能なだけに、どうしても配送という手段でお返しの品を送らなければなりません。そうなると、連絡先をきちんと聞いておかないとお返しの際に住所がわからないということになりますし、最近の宅配は電話番号の記入も求められますので、さらに送り先の把握が困難になります。けれど、葬儀の場はただでさえドタバタしがちなので、お参りに来てくださった方々に住所や電話番号を、ひとつ残らず記帳してもらうのはおそらく不可能だと思われます。